葬儀にケンフォードの靴はOK?ABCマートで買える喪靴の選び方

日本人男性が履く黒の革靴のフォーマルな選び方 服装ガイド(喪服/礼服/小物)

葬儀の足元で「ケンフォードの靴を持っているけど、履いていって失礼にならないか」と迷う方は少なくありません。靴はブランドや価格よりも、色・デザイン・素材の3点でマナーに合うかどうかが決まります。ケンフォードはリーガルコーポレーションが手がけるブランドで、黒のストレートチップをはじめとするフォーマル向けモデルがラインナップされています。葬儀や法要の場でも、条件を満たしたモデルであれば、選択肢として十分に検討できます。

この記事では、葬儀・法要における男性の靴選びの基準を整理したうえで、ケンフォードやABCマートでの購入がどのような場面に対応できるかをご説明します。ABCマートのような量販店で購入した靴が葬儀に向くかどうか、判断に迷っている方のご参考になれば幸いです。急な訃報で手元の靴が合うか迷ったとき、この記事がひとつの手がかりになるとよいと思います。

記事後半では、男女それぞれの靴選びのポイントや、法要と葬儀でのマナーの違いについても整理しています。靴下や手入れの注意点も合わせてご確認ください。

葬儀でケンフォードの靴は問題ないか

葬儀の靴選びで重要なのはブランドではなく、色・デザイン・素材の3条件が葬儀の場に合っているかどうかです。ケンフォードはリーガルコーポレーションのブランドで、黒の内羽根ストレートチップをはじめとするフォーマル仕様のモデルを製造・販売しています。条件を満たしたモデルを選べば、葬儀や法要の場に対応できます。

ケンフォードとはどんな靴か

ケンフォード(KENFORD)は1986年に誕生したリーガルコーポレーションのブランドです。リーガルの靴づくりの技術を受け継ぎながら、より手の届きやすい価格帯で展開しているのが特徴です。

ラインナップには黒のストレートチップ・プレーントゥなど、フォーマルな場面を想定したモデルが複数あります。素材は本革または合成皮革(アドバンガラス仕上げ革)を使用しており、デザインによっては冠婚葬祭に対応できると明記されているモデルもあります。

葬儀や法要での着用を想定する場合は、「黒・内羽根・ストレートチップ」の3条件がそろったモデルを選ぶとよいでしょう。ウィングチップやUチップなど装飾性の高いモデルは、葬儀・法要には向きません。ケンフォードのラインナップでも型番によってデザインが大きく異なるため、購入前にデザインを確認してください。

葬儀マナーの観点からケンフォードを見る

葬儀の靴に求められる条件は、色が黒であること、素材がマットな本革または合成皮革であること、デザインがシンプルでフォーマルであることの3点です。これらを満たす靴であれば、ブランドや価格帯にかかわらず葬儀に適しているとされています。

ケンフォードの黒・内羽根・ストレートチップのモデルは、この条件をすべて満たします。価格は1万円前後のモデルが多く、葬儀専用の一足として準備する際のコストを抑えやすい点が特徴です。一方で、ケンフォードの中でもウィングチップや装飾の目立つモデルは葬儀向きではありませんので、型番に注意が必要です。

着用する喪服の格に合わせて選ぶことも大切です。正喪服(モーニング)には内羽根ストレートチップが正式とされ、準喪服(ブラックフォーマルスーツ)にはストレートチップまたはプレーントゥが対応します。

ABCマートでの購入はありか

ABCマートは全国に店舗を展開する靴量販店で、ビジネスシューズや革靴も取り扱っています。ケンフォードについては、ABCマートの一部店舗や公式通販で取り扱いがある場合がありますが、在庫状況は店舗によって異なります。購入を検討する場合は、ABC-MARTの公式サイトまたは最寄り店舗で在庫状況をご確認ください。

ケンフォード以外でも、ABCマートでは黒の内羽根ストレートチップや黒のプレーントゥのビジネスシューズが複数取り扱われています。葬儀マナーの基準(黒・マットな素材・シンプルなデザイン)を満たすモデルであれば、ABCマートで購入した靴を葬儀に使用することは問題ありません。購入時は仕様をしっかり確認するとよいでしょう。

葬儀の靴の3条件まとめ
1. 色:黒(こげ茶・グレーは不可)
2. 素材:本革・合成皮革(エナメル・スエード・エキゾチックレザーは不可)
3. デザイン:ストレートチップまたはプレーントゥ(ウィングチップ・ローファー・金具付きは不可)
  • ケンフォードは黒・内羽根・ストレートチップのモデルであれば葬儀・法要に対応できます。
  • 型番によってデザインが異なるため、購入前にデザインを確認することが大切です。
  • ABCマートでのケンフォード取り扱いは店舗により異なります。公式サイトまたは店頭でご確認ください。
  • ブランドより「黒・マットな素材・シンプルなデザイン」の3条件が優先されます。
  • 喪服の格(正喪服・準喪服・略喪服)に合わせてデザインを選ぶとよいでしょう。

男性の喪靴の選び方:デザイン・素材・羽根のポイント

男性が葬儀や法要に履く靴は、デザイン・素材・羽根の形状の3点で選びます。これらをひとつでも外すとマナー違反となりうる場合があるため、それぞれの意味を理解しておくと選びやすくなります。

つま先のデザインで選ぶ

葬儀・法要の男性の靴で最もフォーマルとされているのが「ストレートチップ」です。つま先に横一文字の切り替えがあるデザインで、シンプルで品のある印象があります。次いで「プレーントゥ」(つま先に切り替えや装飾がないもの)も葬儀の場に適しています。

一方、「ウィングチップ」(つま先がW字状の切り替え)や「メダリオン(穴飾り)」があるモデルはカジュアル度が高く、葬儀・法要には向きません。同じ黒でもデザインによってフォーマル度が大きく変わるため、購入時は確認が必要です。

羽根(ひも通し部分)の形状を確認する

革靴の甲には、ひもを通す「羽根」と呼ばれる部分があります。羽根には「内羽根式」と「外羽根式」の2種類があり、フォーマル度が異なります。

内羽根式は羽根が内側に縫い付けられたデザインで、甲がすっきり見え、正式なフォーマルとされています。葬儀や法要では内羽根式が基本とされています。外羽根式は着脱しやすく普段使いに適していますが、スニーカーと同じ構造のためカジュアルな印象になります。シンプルなプレーントゥであれば外羽根式でも葬儀で使えるとされていますが、可能であれば内羽根式を選ぶほうが安心です。

素材と色のマナー

葬儀の靴は黒が基本です。こげ茶やグレーなど黒に近い色でも、葬儀の場では控えたほうがよいとされています。素材は本革・合成皮革(ツヤのないもの)が適しており、エナメルのような光沢の強い素材は華美な印象になるため葬儀には向きません。

スエードはカジュアルな印象が強く、葬儀や法要での使用は避けることが一般的です。また、ヘビ革やワニ革は殺生を連想させるとして葬儀にふさわしくないとされています。合成皮革(合皮)はエナメルのような光沢がないものであれば葬儀に使用できます。

素材葬儀での使用
本革(マット仕上げ)問題なし
合成皮革(ツヤなし)問題なし
エナメル(高光沢)不可
スエード不可
ヘビ革・ワニ革不可
  • ストレートチップまたはプレーントゥを選びましょう。
  • 内羽根式がフォーマルとして推奨されています。
  • 色は黒、素材はマットな本革または合成皮革が基本です。
  • エナメル・スエード・エキゾチックレザーは葬儀では避けましょう。

女性の喪靴の選び方と注意点

黒の革靴のフォーマルデザインと選び方のポイント

女性が葬儀や法要で履く靴は、黒のパンプスが基本とされています。男性と同じく「黒・シンプルなデザイン・マットな素材」が前提です。ただし、ヒールの高さやつま先の形についても確認が必要な点があります。

パンプスの種類とつま先の形

女性の葬儀の靴でふさわしいとされているのは、つま先に丸みのある「ラウンドトゥ」や、つま先が横向きにカットされた「スクエアトゥ」の黒いプレーンパンプスです。装飾のないシンプルなデザインを選びましょう。

一方、つま先が尖った「ポインテッドトゥ」は葬儀の場には向かないとされています。また、つま先が見えるオープントゥは露出が多いため葬儀には不適切です。ストラップ付きのパンプスは、華美でないデザインであれば問題ないとされていますが、シンプルなものを選ぶと安心です。

ヒールの高さと素材

葬儀や法要でのパンプスのヒールは3〜5cmが目安とされています。ピンヒール(高くて細いヒール)やウェッジソール(ヒールとつま先が一体になったデザイン)はカジュアルな印象になり、葬儀向きではないとされています。

素材は男性と同様に、マットな本革や合成皮革、布製が適しています。エナメル素材は光沢が強く葬儀には不適切です。体調や足の状態によって履きやすさを重視する必要がある場合(妊娠中・高齢の方など)は、シンプルな黒いフラットシューズでも問題ないとされています。

ストッキングの選び方

女性が葬儀に参列する際は、黒の薄手のストッキングを着用するのが一般的なマナーです。目安は30デニール以下の、肌がうっすらと透けるものです。冬場は防寒のため厚手を選びたいこともありますが、80デニール程度を目安にするとよいでしょう。ラメ入り・網・柄のついたストッキングは葬儀の場には適していません。

また、靴を脱ぐ会場もあるため、事前にペディキュアを落としておくか、薄手の絆創膏で隠す方法をとるとよいでしょう。ストッキングは伝線することもあるため、予備を一枚持参しておくと安心です。

女性の葬儀の靴・ストッキングのポイント
・パンプス:黒・ラウンドトゥまたはスクエアトゥ・装飾なし
・ヒール:3〜5cmが目安(ピンヒール・ウェッジソールは不可)
・素材:本革・合成皮革・布(エナメルは不可)
・ストッキング:黒の薄手・30デニール以下が基本
  • 黒のラウンドトゥまたはスクエアトゥのプレーンパンプスが基本です。
  • ヒールは3〜5cmを目安に選びましょう。
  • エナメル・スエード・ウェッジソールは避けましょう。
  • ストッキングは黒の薄手(30デニール以下)が原則です。
  • 靴を脱ぐ会場に備えてペディキュアを落とし、予備のストッキングを持参するとよいでしょう。

葬儀と法要で靴のマナーに違いはあるか

葬儀(告別式・通夜)と法要(四十九日・一周忌など)では、基本的な靴のマナーは共通しています。ただし、法要の時期が進むにつれて服装の格が変わるため、靴の選び方にも幅が生まれます。

葬儀(通夜・告別式)での靴の格

通夜や告別式での男性の靴は、黒の内羽根ストレートチップが正式な選択肢とされています。準喪服(ブラックフォーマルスーツ)には、ストレートチップまたはシンプルなプレーントゥが対応します。

急な通夜の場合は、手持ちの黒い革靴で対応することもやむを得ない場面があります。その場合は、できるだけシンプルなデザインのもの(装飾なし・金具なし)を選び、きれいに磨いて清潔な状態で参列することを心がけましょう。

法要(四十九日・一周忌以降)での靴

四十九日や一周忌は、葬儀と同等の準喪服を着用することが一般的です。靴も葬儀と同じ選び方が基本とされています。三回忌前後までは準喪服が目安とされており、靴も黒の革靴が基本です。

七回忌以降は略喪服(ダークスーツなど)に移行することが多く、この場合は靴のマナーも若干緩和されます。黒が基本ですが、飾りが少なければ濃紺やグレーの靴でも許容される場合があります。ただし、法要の形式や地域・宗派によって慣習が異なる場合もあるため、心配な場合は主催者側に確認しておくとよいでしょう。

靴の清潔感と靴音のマナー

葬儀・法要では、靴そのものの状態にも気を配りましょう。泥や汚れ、ひどいすり減りがある靴は周囲に不潔な印象を与えることがあります。訃報は突然届くことも多いため、普段から黒の革靴を清潔に保っておくと、いざというときに慌てずに済みます。

また、葬儀の場では靴音にも注意が必要です。革靴で歩くと「カンカン」という音が出やすく、厳かな式の場にふさわしくないとされています。つま先から静かに歩くよう意識するとよいでしょう。靴下も黒の無地・ふくらはぎ丈が基本で、くるぶし丈や柄物は避けましょう。

法要の時期ごとの靴の目安
四十九日・一周忌・三回忌:準喪服に合わせた黒の革靴(ストレートチップ・プレーントゥ)
七回忌以降:略喪服に合わせて、装飾なしの黒・濃紺・グレーの革靴も可(地域・宗派による)
  • 四十九日・一周忌・三回忌は葬儀と同じ基準の靴が基本です。
  • 七回忌以降は略喪服に移行し、靴のマナーも緩和される場合があります。
  • 靴は事前に磨いて清潔にしておくと安心です。
  • 靴音に注意し、つま先から歩くよう心がけましょう。
  • 靴下は黒の無地・ふくらはぎ丈を選びましょう。

葬儀用の靴の準備と購入先

葬儀用の靴を持っていない場合や、急な訃報に備えて一足用意しておきたい場合の購入先と選び方を整理します。ケンフォードやABCマートを含め、選択肢はいくつかあります。

どこで購入できるか

葬儀用の黒の革靴はスーツ専門店・紳士靴専門店・百貨店のほか、量販店(ABC-MARTなど)や公式オンラインショップでも購入できます。ケンフォードについては、リーガルコーポレーション公式のオンラインショップでラインナップを確認できます。ABC-MARTでの取り扱い状況は店舗によって異なるため、最寄り店舗または公式サイトでご確認ください。

初めて葬儀用の靴を購入する場合は、スーツ専門店や紳士靴専門店で喪服に合わせながら試着すると、サイズ感やデザインの確認がしやすくなります。急な場合はオンライン購入も選択肢になりますが、革靴はサイズ感に個体差があるため、返品・交換のポリシーを事前に確認しておくとよいでしょう。

価格帯と選び方の考え方

葬儀の靴は、価格の高低よりもマナーに合ったデザイン・素材かどうかが優先されます。一般参列者であれば1万円前後のモデルでも十分に対応できます。ケンフォードはこの価格帯に複数モデルがあり、葬儀向けの黒・内羽根・ストレートチップのモデルも含まれます。

一方で、喪主や遺族側として葬儀に臨む場合は、格式が高い正喪服(モーニング)に対応した一足を選ぶと安心です。この場合も内羽根ストレートチップが正式ですが、より格調のある仕上がりのモデルを選ぶことを検討するとよいでしょう。

急な葬儀で手持ちの靴で対応する場合

急な訃報でフォーマル対応の靴が手元にない場合は、手持ちの靴の中から最もマナーに近いものを選ぶことも現実的な対応です。その際のポイントは、黒であること、装飾が少ないこと、金具やエナメルがないことです。完全にマナーを満たしていなくても、誠実な参列の気持ちを大切に、できる範囲で整えることが前提とされています。

なお、通夜は急な場面が多いため、マナーに外れた靴でも許容される場合があります。ただし、告別式・法要は事前に日程がわかることが多いため、時間的な余裕があれば適切な靴を準備するとよいでしょう。

場面靴のマナーの目安
通夜(急な場合)黒・シンプルなデザインであれば多少の融通が利く場合も
告別式・葬儀黒・内羽根・ストレートチップが正式。準喪服にはプレーントゥも可
四十九日・一周忌・三回忌告別式と同等の選び方が基本
七回忌以降略喪服に合わせて、装飾なしの黒・濃紺・グレーの革靴も可(地域・宗派による)
  • 葬儀用の靴は紳士靴専門店・スーツ専門店・オンラインショップで購入できます。
  • ケンフォードはリーガル公式オンラインショップで確認できます。ABCマートでの取り扱いは店舗によります。
  • 価格より「黒・内羽根・ストレートチップ・マットな素材」の4条件を優先しましょう。
  • 急な通夜では融通が利く場合もありますが、告別式・法要は事前に準備しておくと安心です。
  • サイズは試着での確認が確実です。オンラインの場合は返品・交換のポリシーを確認してください。

まとめ

葬儀や法要の靴は、ブランドや購入場所よりも「黒・内羽根・ストレートチップ(またはプレーントゥ)・マットな素材」の条件を満たしているかどうかが判断の基準です。ケンフォードのフォーマル対応モデルは、この条件を満たしており、葬儀・法要の場に対応できます。ABCマートなどの量販店で購入した靴でも、マナーの3条件を満たしていれば問題ありません。

これから葬儀用の靴を準備する方は、まず喪服(ブラックフォーマルスーツ)に合わせた黒の内羽根ストレートチップまたはプレーントゥを一足用意しておくとよいでしょう。靴の在庫状況はリーガルコーポレーション公式オンラインショップまたはABC-MART公式サイトでご確認いただくと、購入前の検討がしやすくなります。

急なお別れはいつ訪れるかわかりません。普段から黒の革靴を手入れして清潔に保っておくと、いざというときに落ち着いて準備できます。心を込めて故人をお送りするためにも、足元の準備が少しでもお役に立てば幸いです。

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