築地本願寺 合同墓の申し込み方法|費用・条件・手続きを見落としがちな点

合同墓の申し込みや供養方法について検討する男性のイメージ 終活・供養・お墓・サービス

築地本願寺の合同墓は、お墓の継承者がいない方や、家族に負担をかけたくない方にとって選択肢の一つとなっています。宗教・宗派を問わず申し込めることもあり、2017年の開設以降、申し込み件数は1万人を超えるほどの関心を集めています。

申し込みには「築地本願寺倶楽部」への入会が必要であること、現在は抽選方式であること、一度納骨したご遺骨は取り出せないことなど、事前に把握しておくべき点がいくつかあります。本記事では、費用・条件・手続きの流れを整理してお伝えします。

お墓のことをそろそろ考えたいと思っている方に、判断の参考としてお役立てください。

築地本願寺の合同墓とはどのようなお墓か

合同墓とは、複数の方のご遺骨をまとめてお預かりする形式のお墓です。築地本願寺の合同墓は、東京都中央区築地の境内に設置されており、浄土真宗本願寺派(800年の歴史を持つ本願寺の直轄寺院)が永代にわたって管理します。

設立の背景と特徴

都市部を中心に、代々継承するお墓を求めない方や、後継ぎがいないことへの不安を抱える方が増えています。こうした社会的背景から、築地本願寺は2017年に合同墓を開設しました。地下鉄日比谷線「築地」駅出口1に直結という交通利便性の高さも、選ばれる理由の一つとなっています。

墓石の維持管理や定期的な墓掃除が不要で、年間管理費もかかりません。申し込み後は築地本願寺が責任をもって管理を行います。個人単位での申し込みが基本で、生前に自身の意思で準備できる点が多くの方に支持されています。

宗教・宗派の扱いについて

申し込みにあたって、過去の宗教・宗派は問われません。ただし、申し込み後からは浄土真宗本願寺派の教えを聞信することが求められます。納骨の際の法要や、その後の法要・読経はすべて浄土真宗本願寺派の儀礼で行われます。

また、申し込みには「築地本願寺倶楽部」への入会が必要です。入会費・年会費はともに無料です。倶楽部とは、築地本願寺を永代にわたって支え、浄土真宗の教えとともに歩む方々の集まりです。

遺骨の収蔵方法

収蔵前に、お骨は細かく粉状にされます。その後、専用のお骨袋に個別に入れた状態で合同墓内に納められます。他の方の遺骨と混合されることはありませんが、一度納めたご遺骨は、いかなる理由があっても取り出すことはできません。この点は申し込み前に必ずご確認ください。

納骨後に取り出し・返骨はできません。
粉骨処理が行われるため、元の形に戻すことも不可能です。
申し込み前に、収蔵予定者全員の同意と十分な理解が必要です。
  • 過去の宗教・宗派は不問だが、申し込み後は浄土真宗本願寺派の儀礼で対応
  • 築地本願寺倶楽部への入会(無料)が必須
  • 個別のお骨袋で収蔵するため、他の方の遺骨とは混ざらない
  • 一度納骨したご遺骨は取り出し不可
  • 年間管理費は不要

費用と募集の種類

築地本願寺の合同墓の費用は、申し込みの種類や時期によって異なります。現在の特別追加募集(2026年実施)の内容と、過去の募集との違いを整理します。費用の内訳や支払い方法についても、築地本願寺公式サイトまたはコンタクトセンターでご確認ください。

築地本願寺 合同墓の申し込み方法|費用・条件・手続きを見落としがち

2026年特別追加募集の費用

2026年に実施されている特別追加募集では、冥加金は1人につき50万円です。年間管理費は不要で、申し込み後に寄付を強制されることもありません。支払い方法は、銀行振込・現金・クレジットカード(VISA・UC・MasterCard・デビットカード)に対応していますが、クレジットカード払いの場合は築地本願寺の窓口での支払いが必要です。分割払いには対応していません。

過去の募集プランとの比較

過去の募集では、申し込みのタイミングや内容によって複数のプランが設けられていました。遺骨をすぐに合同区画に収蔵するプラン(約30万円)、6年間または32年間の個別収蔵後に合同区画へ移行するプラン(約50万円〜100万円)が用意されていた時期もあります。

プランの種類収蔵方式費用(目安)
合同区画(現行)個別お骨袋のまま収蔵50万円(1人)
過去募集Aプラン即時合同収蔵30万円〜
過去募集Bプラン6年間個別後→合同50万円〜
過去募集Cプラン32年間個別後→合同100万円〜

壁面刻銘とデジタル刻銘について

第一期申し込み時の付帯サービスであった壁面刻銘は、規定数に達したため終了しています。現在の申し込みでは、合同墓内に設置されたデジタル刻銘に申し込みグループ全員の俗名が表示されます。法名(戒名)がない方も俗名で統一されます。

また、合同墓の申し込み者には、コンパクトな礼拝壇「築地本願寺礼拝壇tobira」が進呈されます。自宅にお仏壇を用意することが難しい方でも、日常的に手を合わせる場として活用できます。

  • 冥加金は1人50万円(2026年特別追加募集)
  • 年間管理費・強制的な寄付は不要
  • 壁面刻銘は終了、現在はデジタル刻銘のみ対応
  • 礼拝壇tobiraが付帯(現在の募集)

申し込みの条件と注意点

申し込みにはいくつかの条件があります。築地本願寺公式サイトに掲載された約款・細則・利用規約の内容を十分に理解したうえで申し込む必要があります。条件を満たさない場合は申し込みができないほか、内定後のキャンセルも原則として認められません。

申し込み者の要件

合同墓の収蔵予定者が存命の場合、申し込みできるのは本人(または法定代理権を有する者・任意後見人)に限られます。収蔵予定者がすでに故人の場合は、祭祀の主宰者(祭祀承継者)のみが申し込めます。また、申し込み者は成人であることが必要です。

1グループからの申し込みは代表者1名に限られます。たとえば夫婦でまとめて申し込む場合も、夫か妻のいずれか1名が代表者として申し込む形になります。同じグループの別の方が重複して申し込むことは無効となります。

倶楽部への入会と事前確認

申し込みは築地本願寺倶楽部の会員のみが行えます(入会費・年会費は無料)。抽選申し込みの前に倶楽部への入会登録が必要で、住所の正確な登録が求められます。2026年の特別追加募集では、倶楽部会員登録の締め切りは6月28日とされています。

抽選申し込み前に、公式サイトで公開されているオンライン説明動画・パンフレット・合同墓使用約款・細則・利用規約の閲覧が必須とされています。これらの内容を理解し同意した方のみが申し込みできます。

所属寺院がある場合の手続き

浄土真宗本願寺派の所属寺院がある方は、内定後の申し込み書類に所属寺院住職の署名と法人印が必要です。所属寺院への事前確認や相談を早めに行っておくとよいでしょう。改葬を伴う場合は、既存の墓地管理者との話し合いや行政手続きが別途必要です。築地本願寺では、こうした手続きでのトラブルを避けるために、専門家の紹介にも対応しています。

内定後のキャンセルは原則として認められません。
収蔵予定者数も内定後の変更は不可です。
抽選申し込み前に必ず約款・細則・利用規約を読んだうえで申し込んでください。
  • 申し込み者は本人または祭祀承継者のみ
  • 1グループにつき代表者1名のみ申し込み可
  • 倶楽部入会(無料)が事前に必要
  • 約款・細則・説明動画の確認が必須
  • 所属寺院がある方は署名・法人印が必要

2026年特別追加募集の手続きの流れ

2026年の特別追加募集は抽選方式で行われています。申し込み期間・抽選日・結果通知・窓口予約の各ステップがあり、それぞれに期限と条件があります。手順を一つずつ確認しておくと、手続きの抜け漏れを防ぎやすくなります。

STEP 1:資料確認と倶楽部入会

まず、築地本願寺公式サイトからオンライン説明動画を視聴し、電子パンフレットを閲覧します。冊子の郵送を希望する場合は、資料請求の締め切りが6月24日となっています。あわせて、築地本願寺倶楽部への入会(未入会の場合)を済ませておく必要があります。倶楽部への住所登録の締め切りは6月28日です。

STEP 2:抽選申し込み

抽選申し込みはインターネットのみで受け付けています。申し込み期間は2026年6月8日(月)〜7月1日(水)です。倶楽部会員専用ページから申し込みます。申し込みの際には収蔵予定者数の入力が必要で、内定後に人数を変更することはできません。

STEP 3:抽選と結果通知

抽選は7月上旬に実施され、結果は7月9日(木)にメールで通知されます。当選(内定)した場合は、8月上旬に申し込み書類が郵送されます。落選の場合も同様にメールで通知されます。結果についての電話での問い合わせには対応していません。

STEP 4:窓口予約と書類提出

内定者は、指定された期間内に窓口予約を完了させる必要があります。窓口では収蔵予定者全員分の申し込み書類を提出します。必要書類は次のとおりです。①築地本願寺合同墓・築地本願寺倶楽部申込書(2種、実印押印欄あり)、②印鑑登録証明書(発行日より6か月以内)、③重要事項チェックリスト。

書類に不備があると手続きが完了できない場合があります。印鑑登録証明書は期限切れに注意が必要です。所属寺院がある方は住職の署名・法人印が別途必要なため、早めに所属寺院へ連絡しておくとよいでしょう。

最新のスケジュールや詳細は変更される場合があります。最新情報は築地本願寺公式サイトの合同墓特別追加募集ページ(tsukijihongwanji.jp/service/goudoubo/special-2026/)またはコンタクトセンター(0120-792-018、全日9:00〜17:00)でご確認ください。

抽選申し込み期間:2026年6月8日(月)〜7月1日(水)
倶楽部住所登録締め切り:6月28日
抽選結果通知:7月9日(木)メールにて
申し込みはインターネット(倶楽部会員専用)のみ
  • 倶楽部入会・住所登録の期限(6月28日)を先に確認する
  • 収蔵予定者数は抽選申し込み時に確定させる
  • 内定後は窓口予約の期限を守る
  • 書類不備による手続き漏れに注意する
  • 詳細スケジュールは内定者へ別途通知される

納骨後の供養と参拝について

合同墓へ納骨した後の供養は、築地本願寺が主体となって行います。個別に法要を依頼する場合や年間の法要日程など、知っておくと安心できる情報を整理します。

毎月・毎年の法要

合同墓に納骨された方を対象に、毎月12日(午後2時)に「合同墓総追悼法要読経作法」が行われます。申し込みや追加費用は不要です。また、毎年6月には「合同墓納骨者総追悼法要」が本堂で執り行われます。こちらも参拝は自由で、申し込みは不要です。

個別法要と合同法要

個別法要(家族のみで執り行う形式)を希望する場合は、読経冥加金として5万円以上が必要です。合同法要(他の家族と合同で執り行う形式)では、お気持ちの冥加金でお受けしています。いずれも事前に2日前までコンタクトセンターへの連絡が必要です。法要の予約は、希望日の6か月前から受け付けています。

参拝の方法

合同墓礼拝堂は、年間を通じて毎日6:00〜21:30の間に参拝できます。お骨を保管している部屋への立ち入りはできません。献花・焼香は礼拝堂では行えませんが、築地本願寺が日々お花をお供えしています。お参りの際に花を持参する必要はなく、礼拝堂での手を合わせるお参りが基本の形です。

法要の種類頻度・時期費用申し込み
合同墓総追悼読経毎月12日不要不要
合同墓納骨者総追悼法要毎年6月不要(任意お布施あり)不要
納骨を伴う合同法要随時(要予約)お気持ち必要(2日前まで)
納骨を伴う個別法要随時(要予約)5万円以上必要(2日前まで)
  • 毎月12日の法要は申し込み・費用不要
  • 年1回(6月)の総追悼法要も参拝自由
  • 礼拝堂は6:00〜21:30まで参拝可能
  • 献花・焼香は不可(日々のお供えは寺院が対応)
  • 個別法要は5万円以上の読経冥加金が必要

まとめ

築地本願寺の合同墓は、宗教・宗派を問わず、年間管理費なしで永代にわたり供養を受けられるお墓です。生前申し込みができ、後継者がいない方や家族に負担をかけたくない方にとって現実的な選択肢の一つとなっています。

申し込みを検討される場合は、まず築地本願寺公式サイト(tsukijihongwanji.jp)から説明動画を視聴し、倶楽部への入会と約款の確認を進めておくとよいでしょう。2026年の特別追加募集は抽選方式で、申し込み期間は7月1日までです。

お墓のことを考え始めるタイミングは人それぞれです。焦らず、ご自身や大切な方のペースで情報を整理していただければと思います。

本記事の情報は公開時点のものです。葬儀・供養・終活に関する費用・法令・手続きは地域や時期により変わる場合があります。重要な判断をされる際は、厚生労働省・消費者庁・国民生活センターの公式サイトや、信頼できる専門業者・自治体の窓口でご確認ください。

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