100均の資産管理ノートで終活を始める|ダイソー・セリアの違いと書き方ガイド

資産管理ノートに記入する日本人男性 終活・供養・お墓・サービス

終活の第一歩として「資産管理ノート」を用意しようと思ったとき、100均でも代用できるかどうか気になる方は多いはずです。結論からお伝えすると、ダイソーやセリアの100円ショップには、資産情報を記録できるノートが販売されており、終活や家族への情報共有の入門として十分に活用できます。

市販の本格的なエンディングノートは1,000円〜5,000円程度するものが多く、書き始める前に「高い買い物をして使いこなせないかもしれない」と二の足を踏む方もいます。100均のノートであれば110円(税込)で手に入るため、まず試してみるという意味でも手が出しやすい選択肢です。

この記事では、100均で手に入る資産管理ノートの種類と特徴、書くべき項目の整理、保管時の注意点、そして市販品へのステップアップの考え方まで、順を追って解説します。はじめての方がスムーズに動き出せるよう、具体的な情報を中心にまとめました。

100均で買える資産管理ノートの種類と特徴

100均の資産管理ノートとして使えるのは、主にダイソーの「もしもノート(おかねノート)」と「もしもに備えるエンディングノート」、セリアの「もしもに備える情報ノート」の3種類です。それぞれ形式や情報量が異なるため、自分の目的に合うものを選ぶとよいでしょう。

ダイソーの「おかねノート」

ダイソーでは「もしもノート」という名称でテーマ別に5冊のシリーズが販売されています。そのうち資産管理に特化したのが「おかねノート」です。

記入できる主な項目は、毎月の収支・銀行口座・クレジットカード・電子マネー・保険・年金・不動産・ローンなど、お金にまつわる情報が幅広くカバーされています。「もしものときのお金のこと」として、資産をどう扱ってほしいかという意向を書き込む欄もあり、他のエンディングノートにはあまり見られない独自の構成です。

1冊あたり110円(税込)のため、必要な分冊だけ選んで購入できる点が続けやすさにつながっています。ただし、人気商品のため店舗によっては品切れの場合もあります。最新の在庫状況はダイソー公式ネットストア(jp.daisonet.com)でご確認ください。

ダイソーの「もしもに備えるエンディングノート」

こちらは専門家が監修した本格派の1冊完結型ノートで、110円(税込)で購入できます。資産情報だけでなく、医療・介護の希望や葬儀・お墓の意向まで幅広く記入できる構成です。

分冊の「おかねノート」と比べると、1冊で全体を俯瞰して整理したい方に向いています。コラムが付いているため、書きながら終活の考え方を学べるのも特徴です。情報量が多いため、最初から全項目を埋めようとすると負担になりやすく、記入しやすい項目から少しずつ進める方法が継続につながります。

資産管理に絞って使いたい場合は「おかねノート」、家族への伝達事項を一冊でまとめたい場合は「エンディングノート」という使い分けが、実際の活用場面では合理的です。

セリアの「もしもに備える情報ノート」

セリアが取り扱う「もしもに備える情報ノート」は1冊完結型のシンプルな構成で、キャンドゥでも同商品が流通しています。基本情報・資産・医療や介護の希望など必要最低限の項目がまとまっており、終活ノートに対してハードルを感じている方の入門ツールとして適しています。

ビニールカバー付きで長期保存に向いており、紙が破れにくい仕様になっています。一方でページ数は限られており、預貯金口座や保険の詳細を細かく書き込みたい場合は記入欄が不足することもあります。まず全体を把握したい方に向いているノートです。

ダイソーと比較すると、シンプルさ重視ならセリア、情報量と記録の深さを重視するならダイソーの分冊またはエンディングノートという選び方ができます。

100均の資産管理ノートを選ぶ際の目安
・まず試してみたい、全体感をつかみたい → セリア「もしもに備える情報ノート」
・お金の情報だけを集中して整理したい → ダイソー「おかねノート」
・資産から葬儀まで一冊でまとめたい → ダイソー「もしもに備えるエンディングノート」
・どれもスムーズに購入したい → 店頭在庫を事前に確認してから来店するとよいでしょう

補強:セリアの店舗では文具コーナーに置いてある場合が多いですが、店舗によって取り扱いがない場合もあります。購入前に各公式サイトまたは電話で在庫確認をしておくと安心です。

  • ダイソーには分冊型(おかねノートなど)と1冊完結型(エンディングノート)の2系統がある
  • セリア・キャンドゥは1冊完結型のシンプルなノートを取り扱っている
  • いずれも税込110円で入手でき、市販品より大幅にコストが低い
  • 店舗によって品切れや取り扱いなしの場合があるため、事前確認が安心
  • 目的に合わせてダイソーとセリアを使い分けるとよいでしょう

資産管理ノートに書いておくべき主な項目

資産管理ノートの効果は、書く項目の選び方によって大きく変わります。家族が困らないよう、どの情報をどこに残すかをあらかじめ整理しておくことが、ノートを作る本来の目的です。

預貯金・金融口座の情報

最初に書いておくとよいのは、預貯金口座に関する情報です。金融機関名と支店名、口座の種類(普通・定期など)、口座番号の一部を記録しておくと、家族が相続手続きを進める際の手がかりになります。

注意点として、暗証番号や全桁の口座番号をそのまま書き込むことにはリスクがあります。ノートを他者に見られた場合に不正利用されるおそれがあるため、金融機関名と窓口に問い合わせるための情報(支店名など)に絞って記載するのが現実的な対応です。

ネットバンキングや証券口座・投資信託・仮想通貨などのデジタル資産についても、郵便物や通知メールが届かない場合には家族が存在に気づかないことがあります。最低限、利用している金融機関・証券会社の名前だけでも記録しておくとよいでしょう。

保険・年金の情報

生命保険や医療保険は、保険会社名・証券番号・受取人の情報を書き残しておくことで、家族が死亡保険金の請求をスムーズに行えます。複数の保険に加入している場合は、一覧形式にまとめておくと整理しやすいです。

年金については、現在受給しているかどうか、受給している場合は年金の種類(老齢年金・障害年金など)と受給額の目安を書いておくと、家族が手続きの範囲を把握しやすくなります。年金に関する正確な情報は、日本年金機構(www.nenkin.go.jp)の「ねんきんネット」でも確認できます。

保険証券の保管場所も一緒に書いておくとよいでしょう。書類がどこにあるかわからない状態では、後から家族が探し回ることになります。「〇〇の棚の〇〇ファイルに入れてある」という一言が、実際には大きな助けになります。

不動産・ローン・負債の情報

自宅や土地などの不動産を所有している場合は、所在地と権利証(登記済権利証または登記識別情報)の保管場所を記載しておきます。相続時には登記簿謄本を取得する手続きが必要になるため、所在地の記録があるだけでも手続きの入口が明確になります。

住宅ローンや車のローン、その他の借入金が残っている場合は、借入先・残高の目安・返済期間を記録しておきましょう。負債も相続の対象になるため、家族が知らないままでは突然の返済義務を負う可能性があります。プラスの資産だけでなく、マイナスの情報も残すことが大切です。

保証人になっている場合も同様に記録が必要です。主債務者の氏名と保証の内容を書いておくと、家族が相続放棄を判断する際の材料になります。

記入カテゴリ書いておく主な内容注意点
預貯金口座金融機関名・支店名・口座種別暗証番号の記入は避ける
デジタル資産証券会社名・ネット銀行名存在を知らせるだけでも有効
保険保険会社名・証券番号・証券の保管場所受取人の確認もあわせて
年金受給の有無・種類・目安額正確な金額は年金機構で確認
不動産所在地・権利証の保管場所登記情報は法務局で確認可
ローン・負債借入先・残高目安・返済期間保証人情報も忘れずに記録
  • 預貯金口座は金融機関名・支店名を中心に記録し、暗証番号の記入は避けるとよいでしょう
  • デジタル資産は存在を知らせるだけでも、家族が見落とすリスクを減らせる
  • 保険証券・権利証などの書類は、保管場所をセットで書き残すことが大切です
  • ローンや負債の情報も記録しておくと、家族の相続判断に役立つ
  • 年金の正確な情報は日本年金機構の「ねんきんネット」で確認できます

個人情報の扱いと保管時の注意点

100均のノートは持ち運びやすく取り出しやすい反面、個人情報を書き込む以上、保管場所と管理方法には一定の配慮が必要です。書いた内容が想定外の相手に見られないよう、作成と保管のルールを事前に決めておくとよいでしょう。

暗証番号・パスワードの記入リスク

資産管理ノートに暗証番号やネットサービスのパスワードを記入することには注意が必要です。ノートを紛失したり、家族以外の第三者に見られた場合に、金融資産への不正アクセスや引き出しが行われるリスクがあります。

ダイソーのエンディングノートにも「口座番号や暗証番号の扱いについて家族とあらかじめ話し合っておくことを勧める」旨の注意書きが記載されています。暗証番号そのものを書き込むのではなく、「この情報は〇〇銀行の窓口で手続きすれば確認できる」という手順を書き添える方法が現実的です。

パスワード管理については、ダイソーが別商品として「パスワード管理ノート」を販売しており、重要度の高い情報は専用ノートに分けて保管するという方法も選択肢のひとつです。

ノートの保管場所の決め方

資産管理ノートは、書いた情報を家族が必要なときに確実に見つけられる場所に保管することが大前提です。鍵のかかる引き出しや書類ボックス、自宅の金庫などが候補になります。

一方で、「あまりに厳重に保管しすぎて家族が見つけられない」という本末転倒な状況も起こりえます。信頼できる家族の1人に「〇〇の場所にある」と口頭で伝えておく、あるいは表紙に「緊急時に開封してください」という一言を書き添えておく方法も有効です。

火災や水害に備えて、貴重な書類と一緒に防水ケースに入れておくとより安心です。資産管理ノートに書かれた情報は、いざというときに家族が最初に頼る手がかりになります。保管場所の選び方一つで、その情報の有効性が大きく変わります。

デジタルとの使い分けを考える

100均の資産管理ノートで家計を整理

紙のノートは停電やシステム障害時でも参照できる安定性があります。一方、更新のたびに書き直す手間がかかるため、変更が多い情報(パスワード・連絡先など)はデジタルメモアプリや専用サービスと組み合わせて管理する方法が実用的です。

ただし、デジタルでの管理はスマートフォンやパソコンのパスワードが障壁になる場合があります。デジタルとアナログそれぞれの弱点を補う形で使い分けると、情報が手に届きやすい状態を保てます。

例えば、頻繁に変わる情報はスマートフォンのメモアプリに、変わりにくい口座情報や不動産の基本情報は紙のノートに書く、という役割分担が一つの現実的な方法です。

個人情報の保管に関する基本の考え方
・暗証番号・パスワードはノートに直接書き込まない
・保管場所は信頼できる家族の1人に口頭で伝えておく
・防水ケースや書類ボックスに大切な書類と一緒に保管するとよいでしょう
・変わりやすい情報はデジタルと組み合わせて管理するのが効率的です
  • 暗証番号やパスワードをノートに直接書くことには紛失・閲覧リスクがあります
  • 保管場所は家族が見つけやすく、かつ他者に見られにくい場所を選ぶとよいでしょう
  • 表紙に「緊急時に開封してください」と書き添えておく方法も有効です
  • 変わりやすい情報はデジタルツールとの組み合わせが実用的です
  • 火災・水害への備えとして防水ケースへの収納も検討できます

100均ノートを長く使うための更新と見直し

資産管理ノートは、一度書いて終わりではありません。資産の状況や保険の内容・住所などは時間の経過とともに変わるため、定期的に情報を最新の状態に保つことが、ノートの実用性を維持するうえで欠かせません。

更新するタイミングの決め方

資産管理ノートの更新は、「何か変わったら随時書き直す」という方法もありますが、変化に気づかないまま放置されるリスクもあります。年に1〜2回、誕生日や年始など覚えやすい日程を「見直しの日」として固定しておくと、更新を忘れにくくなります。

100均のノートは書き直しができる紙媒体のため、欄がいっぱいになったら新しいノートに移行するのも手軽にできます。特に市販品と異なり、110円で買い足せる点は長期運用のしやすさに直結しています。

大きなライフイベント(引っ越し・転職・離婚・相続など)があった際は、定期更新の日を待たずにすぐ書き直すとよいでしょう。生活の変化に合わせてノートを更新することで、情報の鮮度を保てます。

市販品へのステップアップを考える時期

100均のノートで始めて、「もっと細かく記録したい」「書ける欄が足りない」と感じてきたときが、市販品への移行を検討するサインです。市販の本格的なエンディングノートは、1,000円〜5,000円前後の価格帯で、記入欄が広く索引や説明コラムが充実しているものが多くあります。

100均ノートで一度書いてみることで「自分はどの項目を充実させたいのか」が具体的にわかるため、その後に自分のニーズに合った市販品を選びやすくなります。最初から高価なノートを購入して使いこなせないリスクを避けるための「練習台」としても、100均ノートは合理的な選択です。

また、地方自治体や葬儀社の中には、エンディングノートや終活ノートを無料で配布しているところもあります。ご自身が住む自治体の窓口や公式サイトで確認してみるとよいでしょう。

家族と内容を共有する方法

資産管理ノートは書くことが目的ではなく、いざというときに家族が活用できることが本来の目的です。そのため、ノートの存在と保管場所を信頼できる家族に伝えておくことが、作成と同じくらい大切な行動です。

「こういうノートを作っている」という事実を家族が知っているだけで、万一の際に手続きの入口がわかります。内容をすべて事前に見せる必要はなく、「〇〇の場所に置いてある。もしもの時は開けてほしい」という一言を伝えるだけで、ノートの役割を十分に果たせます。

年に一度、見直しのタイミングで家族と一緒に内容を確認する場を作ると、情報の更新と共有を同時にできます。形式ばったものにする必要はなく、日常の会話のなかで少しずつ伝えていく方法が長続きしやすいでしょう。

更新が必要なタイミング見直す主な項目
年に1〜2回(誕生日・年始など)口座情報・保険内容・住所・連絡先
引っ越し・転職時住所・勤務先・収支の変化
保険の更新・解約時保険会社名・証券番号・受取人
不動産の購入・売却時所在地・権利証の保管場所
家族の変化(結婚・離婚・出産など)連絡先・受取人・家族構成
  • 年1〜2回、誕生日や年始を更新日として固定しておくと継続しやすい
  • ライフイベントがあった際は定期更新の日を待たずに書き直すとよいでしょう
  • 100均ノートで始めてから市販品へのステップアップを検討するのが合理的な流れです
  • 自治体や葬儀社が無料配布しているノートも選択肢のひとつです
  • ノートの保管場所は信頼できる家族に口頭で伝えておくことが大切です

100均の資産管理ノートを活用するうえでのよくある疑問

実際に100均の資産管理ノートを使い始めようとすると、「どこで売っているのか」「何を書けばよいのかわからない」という疑問が出てきます。実際に多く寄せられる確認事項を整理しておきます。

どの売り場に置いてあるか

ダイソーの「もしもノート」シリーズは、文具コーナーに置いてある場合が多いですが、店舗によっては終活・生活情報コーナーに陳列されているケースもあります。セリア・キャンドゥの「もしもに備える情報ノート」も文具売り場が中心です。

商品の取り扱い状況は店舗によって異なるため、遠方の店舗を目的地にして出かける前には、電話またはダイソー公式ネットストア(jp.daisonet.com)で在庫確認をしておくと無駄足を防げます。特にダイソーのエンディングノートは人気商品のため、品切れの状態が続く店舗もあります。

ダイソー公式ネットストアでは一部商品の通販対応も行っています。最新の取り扱い状況は公式サイトでご確認ください。

法的効力はあるか

100均の資産管理ノート(エンディングノート)には、法的効力はありません。財産の分与や相続に法的な効力を持たせるためには、民法に定める方式で作成した遺言書が必要です。

エンディングノートはあくまでも「情報の引き継ぎ書」であり、家族が手続きや判断を行う際の参考資料として機能するものです。遺言書との違いを理解したうえで使い分けることが大切で、両方を用意するのが望ましいとされています。遺言書の作成については、司法書士や公証役場に相談する方法があります。

相続や財産分与の詳細については、法務省(www.moj.go.jp)または最寄りの公証役場にお問い合わせください。

書いた内容を家族に見せるべきか

資産管理ノートの内容を生前に家族と共有するかどうかは、本人の判断に委ねられています。全内容を事前に開示する必要はなく、「存在を知らせること」と「保管場所を伝えること」が最低限の共有として機能します。

内容をすべて見せることで、相続に関する生前からの摩擦が生じる場合もあります。どこまで共有するかは家族の状況に応じて判断するとよく、迷う場合は「保管場所だけ伝える」から始めるのが現実的です。

家族に伝えるタイミングとしては、ノートを作成・更新したタイミング、または年に一度の見直し時にあわせて話題にするという方法が無理なく実践できます。

よくある疑問の整理
・売り場:文具コーナーが多いが店舗によって異なる。在庫確認はダイソー公式ネットストアで
・法的効力:エンディングノートには法的効力なし。財産分与には遺言書が必要
・共有方法:全内容を見せる必要はなく、存在と保管場所を伝えるだけでも十分に機能します
  • ダイソーの「もしもノート」は文具コーナーが中心。品切れの場合は公式サイトで在庫確認を
  • エンディングノートには法的効力がなく、遺言書とは役割が異なります
  • 遺産分与に法的効力を持たせるには遺言書の作成が必要で、公証役場で相談できます
  • 家族への共有は「存在と保管場所を伝えること」が最初の一歩として有効です
  • 相続・遺言書に関する詳細は法務省公式サイトまたは公証役場にご相談ください

まとめ

資産管理ノートは、100均で手に入る110円のノートからでも始められます。ダイソーの「おかねノート」や「もしもに備えるエンディングノート」、セリアの「もしもに備える情報ノート」は、それぞれ目的に応じた使い分けができ、終活の第一歩として十分に活用できるツールです。

まず取り組むとよいのは、近くのダイソーまたはセリアで商品を手に取り、記入できる項目を確認してみることです。購入後は、預貯金口座の金融機関名・保険会社名・書類の保管場所という基本的な3項目から書き始めると、無理なく動き出せます。

準備は「完璧に整えてから始める」必要はありません。1ページから書き始めたノートが、いざというときに家族の大きな助けになります。このページの情報が、その最初の一歩を後押しできれば幸いです。

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