セリアとダイソーのエンディングノートは、どちらも手に取りやすい価格で並んでいますが、書き込める項目の数や整理の仕方には違いがあります。同じ「エンディングノート」という名前でも、中身をよく見ると想定している使い方に差があるため、購入前に傾向を知っておくと選びやすくなります。
終活の入り口としてエンディングノートを使う人は増えていますが、最初から完璧な一冊を選ぼうとすると手が止まりやすいものです。100均のノートは価格の負担が少ないため、気になる項目から書き始める練習として使いやすい面があります。
この記事では、セリアとダイソーそれぞれのノートに見られる構成の傾向と、選ぶときに見ておきたい点を整理します。どちらか一方に絶対の正解があるわけではないので、自分や家族の書きやすさを基準に選ぶ視点を持っておくと安心です。
セリアとダイソーのエンディングノートを比べる
セリアとダイソーのエンディングノートは、どちらも終活を始めるきっかけとして選ばれていますが、ページ数や項目の分け方には違いがあります。まず全体像を比べ、自分の目的に合う一冊を選ぶ手がかりを整理します。
セリアのエンディングノートの特徴
セリアのエンディングノートは、1冊にまとまった構成が中心です。自分のプロフィール、銀行口座、保険、介護、葬儀、お墓、相続、連絡先などの情報を、比較的少ないページ数で整理できます。
ページ数が少ない分、一項目あたりの記入欄はシンプルです。細かく書き込みたい人には物足りなく感じる場合がありますが、初めてエンディングノートに触れる人にとっては、途中で挫折しにくい大きさといえます。
ただし、店舗や販売時期によって取り扱い商品が変わることがあります。実際に購入する際は、店頭で最新の商品を確認しておくと安心です。
ダイソーのエンディングノートの特徴
ダイソーのエンディングノートは、私について、お金について、家族・親族・友人について、看護・介護について、葬儀・お墓について、遺言書・相続・死後の対応について、大切な人へのメッセージという7項目に分かれています。
項目ごとにページがまとまっているため、必要な部分だけを先に書き進めやすい構成です。デジタル遺産に関する記入欄がある点も特徴で、SNSのアカウントやパスワードの扱いについて希望を残しておけます。
用語の説明を添えたコラムが複数のページに設けられている点も特徴です。エンディングノートに初めて触れる人が、書きながら意味を確認できる構成になっています。
価格とサイズの違い
ダイソーのエンディングノートは110円で販売されている例があり、サイズはA5判より大きめのものが見られます。セリアのノートはA5判に近いサイズで扱われている例が多く、持ち運びやすさを重視する人に向いています。ページ数も、セリアは32ページ程度、ダイソーは96ページ程度と幅があります。
価格や仕様、在庫状況は店舗や販売時期によって変わることがあります。最新の価格やサイズは、購入前に店頭で確認しておくとよいでしょう。
| 項目 | セリア | ダイソー |
|---|---|---|
| 構成 | 1冊にまとまったタイプ | 項目別に分かれたタイプが見られる |
| ページ数の傾向 | 少なめ | 多め |
| デジタル遺産の項目 | 簡易的な記入欄 | 詳しい記入欄がある例 |
| 解説コラム | 少ない | 複数のページに設けられている例 |
- セリアは1冊にまとまった構成で、コンパクトに書き進めやすい。
- ダイソーは項目別にページが分かれ、記入欄が多い傾向がある。
- デジタル遺産や解説コラムの充実度に差が見られる。
- 価格・サイズ・在庫は店舗や時期によって異なる場合がある。
記入項目の細かさを比べる
エンディングノートを選ぶときは、記入項目の細かさも比べておきたいポイントです。ここでは、基本情報、お金、介護・葬儀、デジタル遺産の項目に分けて内容の傾向を整理します。
基本情報・プロフィール欄の違い
セリア・ダイソーどちらのノートも、氏名や生年月日、本籍地、職歴、趣味などを書く基本情報の欄があります。ダイソーの「私について」の項目では、健康状態やペットに関する記入欄が別項目として設けられている例があります。
セリアのノートは、基本情報の欄がやや簡潔にまとまっている傾向があります。書く量を抑えたい人には取り組みやすい一方、詳しく書きたい人は欄の狭さを感じることがあります。
どちらのノートでも、書ける範囲で無理なく記入し、書けない項目は空欄のままにしておいても差し支えありません。
お金・資産に関する記入欄
お金に関する項目では、銀行口座、クレジットカード、保険、年金、ローンなどの情報を記入する欄が設けられています。ダイソーのノートは、この項目が独立したページ構成になっている例が見られます。
資産の詳細を書く際は、口座番号など重要な情報の書き方に注意が必要です。全日本葬祭業協同組合連合会の案内でも、資産情報の管理は家族との共有方法とあわせて検討するよう案内されています。
資産情報は更新が必要になる項目です。記入後も定期的に見直す前提で書いておくと、内容が古くなりにくくなります。
介護・葬儀・お墓についての記入欄
介護や葬儀、お墓に関する項目は、本人の希望を書き残す中心的な部分です。延命治療への考え方や、希望する葬儀の形式、納骨方法などを記入できます。
葬儀や供養に関する慣習は、地域や宗派によって異なる場合があります。一般的な例として書かれている内容がそのまま当てはまるとは限らないため、家族や菩提寺に確認しながら記入するとよいでしょう。
希望を書く際は、断定的な言い回しよりも「できればこうしてほしい」といった形で残すと、家族が状況に応じて対応しやすくなります。
デジタル遺産の記入欄

近年のノートでは、SNSのアカウントやパスワードなど、デジタル遺産に関する記入欄が設けられている例があります。ダイソーのノートには、アカウントの死後の扱いについて希望を書く欄がある商品も見られます。
パスワードなどの重要情報をノートに直接書く場合は、保管場所の管理に注意が必要です。第三者に見られる可能性がある場所には置かないなど、扱い方を工夫しておくと安心です。
・断定的な希望よりも「できれば」という表現で残す
・地域や宗派で慣習が異なる項目は家族と相談する
・資産やパスワードなど重要情報は保管場所に注意する
・書けない項目は空欄のままで問題ない
- 基本情報の記入欄の広さに差がある。
- お金に関する項目はダイソーで独立ページになっている例がある。
- 葬儀・お墓の希望は地域・宗派差に留意して書く。
- デジタル遺産の記入欄はダイソーで手厚い例が見られる。
セリアとダイソーどちらを選ぶか判断する
セリアとダイソーどちらを選ぶか迷う場合は、書きやすさと記入したい項目の量を基準に考えると判断しやすくなります。ここでは選び方の手順と、購入前に確認しておきたい点を整理します。
書く量で選ぶ場合の目安
まずエンディングノートに触れてみたい、少しずつ書き進めたいという場合は、ページ数が少なく1冊にまとまったタイプが取り組みやすい傾向があります。書く負担が軽く、途中で挫折しにくいことが理由です。
資産や介護、デジタル遺産まで細かく書き残したい場合は、項目別にページが分かれたタイプの方が書きやすくなります。欄の広さも記入のしやすさに関わってきます。
どちらのタイプにも共通する注意点として、書いた内容は一度で完成させず、後から書き足せる前提で進めるとよいでしょう。
家族との共有のしやすさで選ぶ
エンディングノートは、書いた内容を家族が確認できることが前提です。保管場所を決めた上で、ノートの存在を家族に伝えておくことが大切です。
ページ数が多いノートは情報量が多い分、家族が必要な箇所を探すのに時間がかかることがあります。目次や項目名が分かりやすいノートを選ぶと、いざというときに家族が見つけやすくなります。
共有の方法に迷う場合は、家族が集まるタイミングで一緒に内容を確認する時間を作っておくと安心です。
購入前に店頭で確認したいこと
100円ショップの商品は、店舗ごとに取り扱いが異なることがあります。目当ての商品が売り場になくても、別の店舗や別の100円ショップで見つかる場合があります。
価格や仕様は変更される場合があるため、記事内の情報が最新とは限りません。最新情報はダイソー公式サイトまたはセリア公式サイトの取扱商品ページでご確認ください。
無料のエンディングノートとの違い
エンディングノートは、自治体の窓口や葬儀社で無料配布されている場合もあります。厚生労働省の資料でも、終活に関する情報整理の重要性が案内されています。
無料配布のノートは自治体独自の項目が加えられている場合があり、地域の制度や相談窓口の案内が載っていることもあります。100均のノートと比べて、記入項目に違いが見られることがあるため、両方を見比べて自分に合う方を選んでも問題ありません。
Q. セリアとダイソー、どちらが書きやすいですか。
A. 書く量を抑えたい人はセリア、項目ごとに細かく書きたい人はダイソーが向いている傾向があります。
Q. 書いた内容はどこに保管すればよいですか。
A. 家族が見つけやすい場所に保管し、存在と保管場所を事前に伝えておくと安心です。
- 書く量を抑えたい場合はコンパクトなタイプが向いている。
- 細かく書き残したい場合は項目別タイプが向いている。
- 家族との共有方法をあわせて決めておく。
- 店舗ごとの在庫差や価格変更に注意する。
書き方と保管方法の注意点
エンディングノートは書いて終わりではなく、書き方や保管方法を工夫することで、家族にとって役立つ資料になります。ここでは記入時と保管時に注意したい点を整理します。
書き始める前に決めておくこと
すべての項目を一度に埋めようとすると、途中で手が止まりやすくなります。まずは書きやすい項目から取り組み、資産や葬儀の希望など重要な項目は落ち着いた時間に書くとよいでしょう。
書く順番に決まりはありません。国民生活センターの案内でも、契約や手続きに関する情報整理は無理のない範囲で進めることの大切さが触れられています。
途中で書けない項目があっても、後から書き足せるという前提を持っておくと、気負わずに取り組めます。
法的な効力がない点への注意
エンディングノートには法的な効力がありません。相続や財産分与について明確な希望を実現したい場合は、遺言書など法的効力のある文書を別途準備する必要があります。
エンディングノートはあくまで、本人の考えや希望を家族に伝えるための資料です。法律上の手続きが必要な内容については、弁護士や自治体の相談窓口に確認するとよいでしょう。
ノートに書いた内容と、実際の手続きに使う文書の内容が食い違わないよう、あわせて整理しておくと安心です。
個人情報の管理方法
銀行口座やパスワードなど、重要な個人情報を書き込む場合は、ノートの保管場所に注意が必要です。誰でも見られる場所に置いたままにすると、情報の悪用につながる可能性があります。
消費者庁の案内でも、個人情報や資産情報の管理については慎重な取り扱いが呼びかけられています。鍵付きの棚や、家族だけが分かる場所に保管するなど、工夫しておくとよいでしょう。
見直しのタイミング
エンディングノートの内容は、時間が経つと状況と合わなくなることがあります。資産状況や介護についての希望、連絡先などは変化しやすい項目です。
誕生日や年始など、見直す日をあらかじめ決めておくと、更新を忘れずに続けやすくなります。書き直す際は、古い内容を消して新しい情報に書き換えると、家族が読むときに混乱しにくくなります。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 法的効力 | エンディングノートには法的効力がなく、遺言書とは別に扱う |
| 個人情報 | 口座やパスワードは保管場所に注意する |
| 見直し | 誕生日や年始など定期的なタイミングで更新する |
- 書ける項目から取り組み、無理に一度で完成させない。
- 法的な希望は遺言書など別の文書で残す。
- 個人情報は保管場所に注意して管理する。
- 定期的な見直しのタイミングを決めておく。
まとめ
セリアとダイソーのエンディングノートは、価格が近い一方で、ページ数や項目の分け方に差があり、書きたい内容の量によって選び方が変わります。
購入を検討する際は、店頭で実際にページ構成を確認し、家族と共有する保管場所もあわせて決めておくと、その後の準備がスムーズになります。
どちらのノートを選んでも、無理なく書き進めながら、家族にとって分かりやすい一冊に育てていってください。
本記事の内容は、関係省庁・自治体・業界団体などの公開資料をもとに整理したものです。費用・サービス内容・手続きは地域や事業者によって異なる場合があります。最終的な判断や契約・手続きの前には、必ず各自治体窓口や葬儀社・霊園などの公式窓口で最新情報をご確認ください。

